チャンピックスで禁煙を成功させる

チャンピックスの効果と服用期間

チャンピックスは禁煙を補助するための飲み薬です。バレニクリンという有効成分が含まれています。禁煙によるイライラや不安をといった離脱症状を軽減すると同時に、たばこをまずく感じさせる効果があります。

ニコチンパッチより禁煙効果が高いと言われています。重い不整脈を患っている人や、脳血管疾患の急性期の人など、ニコチンパッチが使えない場合でも使えるのが特長です。

チャンピックスを使う際は、医師の指導のもと、治療期間を守って使います。

一般的に、初回の診察時にスタート用パックが処方されます。最初の7日間は、喫煙しながら薬を飲んでも問題ありません。8日目から喫煙をやめ、12週間薬を飲み続けます。

チャンピックスは4日目以降から服用量を増やします。そのため、吐き気や頭痛、便秘といった副作用が出る場合もあるので注意が必要です。食後に飲むようにすれば、副作用のリスクを減らせます。

ニコチンパッチを使った治療に比べてコストがかかります。しかし、服用期間である12週間に、タバコを1日1箱買い続けるよりも費用を抑えられるのです。

チャンピックスは喫煙による快感を感じにくくさせる

チャンピックスの有効成分であるバレニクリンは2つの効果があります。1つはニコチンを摂らないことによる離脱症状を抑える効果、もう1つは、ニコチンが体に働きかけるのを妨げる効果です。

ニコチンは脳の受容体と結合するとドーパミンを放出します。ドーパミンが放出されると快感を感じるため、ニコチンを摂取すると気分がよくなります。しかしニコチンには依存性があり、摂取し続けているとやめるのが難しくなるのです。

チャンピックスはニコチンよりも少量のドーパミンを放出させる作用があります。その作用によって、禁煙によるストレスを軽減する効果があるのです。

また、チャンピックスはニコチンが脳の受容体と結合するのを防ぐ効果があります。ニコチンが結合しなければドーパミンが放出されず、快感も得られません。そのため、タバコを吸っても満足感を得られなくなり、タバコを吸いたいという気持ちを抑制するのです。

チャンピックスは、患者に禁煙するという意志があり、診察の結果ニコチン依存症と診断された場合、保険適用となります。

ニコチン依存症を判定するテストの結果が5点以上、1日の喫煙本数と喫煙年数をかけて200以上の場合、ニコチン依存症と診断されます。

タバコが女性の体に与える影響

タバコは生理不順の原因になる

日本の成人男性の喫煙率は年々減少しています。一方、成人女性の喫煙率はほとんど黄ばいで、大きな変化は見られません。

喫煙は身体に様々な悪影響を及ぼします。女性が喫煙を続けた場合、生理不順が起こることもあるのです。

タバコに含まれているニコチンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンを減少させます。また、エストロゲンは、ニコチンやタールなどの有害物質を排出するために消費されてしまいます。その結果、ホルモンバランスが乱れ、生理不順が起こるのです。

女性は男性に比べて喫煙による悪影響を受けやすいと言われています。生理不順などの不調に悩んでいる人は、喫煙を控えましょう。

タバコは出産にも悪影響を与える

妊娠している女性が喫煙を続けると、出産に大きな悪影響が起こります。

ニコチンは体内で吸収されると、血管を収縮させ、血流を悪くします。また、一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合します。ヘモグロビンは本来、酸素と結合し、酸素を全身に運ぶ物質です。一酸化炭素とヘモグロビンが結合してしまうと、酸素が運ばれず、体内の酸素量が減少します。その結果、胎盤の機能が悪くなり、早産や流産のリスクが高まるのです。

また、タバコに含まれる有害物質は胎児にも影響を及ぼします。子宮内での発育が遅れたり、低体重で生まれたりするリスクが上がります。タバコの影響で、胎児が子宮内で十分に発育できないと、感染症や合併症に感染する危険性も高まるのです。

出産を考えている人や、妊娠中の人は喫煙を控えましょう。自分の意志だけでは禁煙が続けられない場合は、禁煙外来を受診し、処置してもらうと良いでしょう。

タバコが身体に及ぼす害

ニコチンは血管に負担をかける

タバコには人体に有害な物質が多く含まれています。タバコに含まれている有害物質として代表的なものがニコチンです。

ニコチンは血管を収縮させ、血圧の上昇を引き起こしたり、血管壁を傷つけたりします。傷ついた血管にコレステロールが取り込まれることで、血管が狭くなり、血流が悪くなってしまうのです。また、ニコチンはコレステロールを変化させて、血管壁に浸透しやすくしてしまいます。

ニコチンは女性ホルモンに含まれるエストロゲンの働きを妨げます。エストロゲンは動脈硬化を防ぐ物質です。エストロゲンは男性の体内でもわずかながら分泌されています。

ニコチンはこういった作用により、心臓をはじめとする循環器系に多大な影響を及ぼすのです。

タバコは肌荒れの原因にもなる

タバコを吸うと、細胞膜の中にあるタンパク質を分解する酵素が増加します。この酵素は、コラーゲンやエラスチンなど、肌の健康にかかわる物質を減少させます。その結果、肌の新陳代謝が低下し、肌が荒れてしまいます。

また、ニコチンは血管を収縮させます。そのせいで血行が悪くなり、肌がくすんだり、顔色が悪くなったりするのです。

タバコをやめれば、こうした肌への悪影響は改善されます。

タバコによる悪影響

ニコチンのせいでやめられなくなる

タバコには4000種類以上の化学物質が含まれており、そのうち200種類以上が有害物質です。さらにその中のおよそ50種類に発がん性が指摘されています。

タバコに含まれているニコチンは、非常に依存性の高い物質です。ニコチンが体内に入ると、脳が反応して、ドーパミンという物質が分泌されます。ドーパミンには快感を感じさせる性質があります。ドーパミンによる快感が癖になるため、タバコはやめられなくなってしまうのです。

また、ニコチン摂取が習慣になると、「離脱症状」があらわれるようになります。ニコチンを摂っていないと、眠気やイライラ、不安といった「離脱症状」があらわれるようになるのです。

ニコチンは末梢血管を収縮させて、血圧の上昇や、心拍数の増加を引き起こします。血の巡りが悪くなり、体温が下がったり、血管壁が傷ついたりするのです。血管壁が傷つくと、傷口にコレステロールがたまり、高血圧の原因になります。

タールが身体に悪影響を及ぼす

タバコには多くの有害物質が含まれています。中でも代表的なものがタールです。

タールはいわゆる「ヤニ」のことで、タバコの煙に含まれる成分の総称です。タールには多くの発がん性物質、発がん促進物質が含まれています。タールに含まれるニコチンや一酸化炭素は血圧を上げ、血管や心臓に負担をかける原因になります。血液の流れを悪くし、狭心症や心筋梗塞を引き起こすのです。

タールには独特の臭いがあり、口臭の原因となります。また、タールの色素は舌や歯、歯石などに付着し、茶色く変色させてしまいます。肺や胃にも付着し、健康に悪影響を及ぼすのです。